四月大歌舞伎~歌舞伎座さよなら公演~

『彦山権現誓助剱』
― 毛野村 ―

<お園のクドキ×からみ>
お園(中村福助)は、武芸に長けた女性=「女武道」。

ようやく出会えた許婚の六助を前に年相応にキャピキャピしながらも、かかってくる悪党と一対一で対戦し、指一本触れさせません。
必死に攻撃する悪党に、軽々とかわすお園。
あまりの強さに笑いすらこみ上げてしまいました(笑)。
さすが、剣術一家の娘!

この、「お園のクドキの場」にからみをコラボさせた演出は、170年前(?)に当時の中村歌右衛門さんが考案した型だそうです。
若い娘の切ない心情×悪党を翻弄する強さ
このコントラストが鮮やかで、様式美に富み、衝撃度大!でした

『廓文章』
― 吉田屋 ―

<つっころばしの真骨頂>
仁左衛門さん×玉三郎の見目麗しい廓もの。
豪奢な廓の一間で、恋人の夕霧に想いを馳せていちいち一喜一憂する伊左衛門。
その「溢れんばかりの色男」っぷりは、さすが仁左衛門さんですね~!

極貧のあまり「紙衣」を身にまとっていますが、実際の衣裳は紙ではなくもちろん絹製。恋文と思しき反古紙をパッチワークした着物は、黒地に金色の文字が輝いて妖しい美しさ。
夕霧の打ち掛けもたいそう豪華でまばゆいほどキラキラ
まさに、「美の境地」を楽しめる演目です。

『曽根崎心中』

<死を決意した女の激しさ>
大阪堂島新地の天満屋の女郎・おはつと、醤油商平野屋の手代・徳兵衛が、梅田・曽根崎の露天神の森で情死したという実際の事件を題材にした「心中もの」の代表作。

心中を決意したお初(坂田藤十郎)と徳兵衛(中村翫雀)。
真夜中にお初の茶屋から逃げ出し、手に手を取って掛けて行くシーンがあります。
本来ならば徳兵衛がお初をリードしていく場面なのですが、二代目雁治郎さんの代に、あまりに熱が入り会場の盛り上がりも手伝って、いつの間にかお初がリードしてしまっていた!
というエピソードがあったそうです。
今回もお初がリードする方の演出。(だったと思います)

たどり着いた森の中で、ためらう徳兵衛に「さあ殺して!」と、覚悟を決めるお初の強さ・激しさが印象的でした。

●配布された「歌舞伎美人」の冊子版。
今回は「文様から物語を読み解く」特集。
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この記事へのコメント

冴子
2009年04月16日 12:14
初めまして(*^^*)
四月大歌舞伎、素晴らしい内容ですね。

観に行くことが出来ないので、感想を読めて嬉しく思います。

仁左衛門さんのつっころばしはとても素敵なんでしょうね。
2009年04月16日 22:34
>冴子さま
コメントありがとうございます
仁左衛門さんは、艶やかで色っぽくてちょっと抜けていて、さすがでしたよ!