第一回 歌舞伎検定 ~4級受験の巻(問題一部掲載)~

さんさんと冷たい雨の降る中、歌舞伎検定を受けてきました。

思いのほか若者が多く、老若男女バラエティー豊かな試験会場。
割合的に女性優勢だったでしょうか。
歌舞伎人気の幅広さとファンの熱心さを実感。

問題は非常にマニアック(笑)。
・歌舞伎の歴史に関する問題は数問。

・演目に絡めた問題が8割ほど。
⇒作者、筋、登場人物の行動、セリフに関わる問題や、
登場する動物、小道具などから演目を問う問題など。

・役者さんや、歌舞伎座や小屋絡みの問題が2割ほど。
⇒紋や屋号、エピソードに該当する役者さんを問う内容。

面食らったのは、歌舞伎座の座席番号の並び順を問われたこと!
改めて聞かれると戸惑うもので、しかも間違えました

問題用紙を持ち帰れなかったのが残念です……。
概要には、年に数回歌舞伎を観る程度の知識でOKとありましたが、それだとテキストの隅々まで読み込んでいないと難しかったのではないでしょうか!?
私の予想より突っ込んだ濃い内容でした。



記憶にある限りですが、問いを記します。(順不同)
●歌舞伎の始祖は誰?
●初代市川團十郎が確立した芸は?
●坂田藤十郎が確立した芸は?
●「曽根崎心中」の登場人物は?
●「東海道四谷怪談」の作者は?
●歌舞伎の三代狂言、「菅原伝授~」と「義経~」ともうひとつは?
●「元禄忠臣蔵」の作者は?
●「野田版」歌舞伎の第一作目は?
●蜷川氏の作品で、来年ロンドン公演が決定している演目は?
●三姫といえば、雪姫、時姫ともうひとりは誰?
●「勧進帳」での弁慶の引っ込みは?
●「勧進帳」の関所はどこ?
●「鳴神」で鳴神上人のものに差し向けられた姫の名は?
●「外郎売」のういろうは、劇中にあるように昔は何であったか?
●「菅原伝授手習鑑」の寺子屋の師匠は誰?
●「義経千本桜」の義経の愛妾は誰?
●「義経千本桜」大物浦で入水する知盛が担ぐものは?
●「仮名手本忠臣蔵」七段目の一力茶屋はどこにある?
●「平家女護島」で鬼界ヶ島に流された俊寛たちが待っていたものは?
●「一谷ふたば軍記」で、熊谷直実が救った人物は?
●「加賀見山旧錦絵」で、岩藤が尾上を叩いたものは?
●「恋飛脚大和往来」で、封印切りしたのはどんな金?
●「廓文章」で、藤屋が着ているものは?
●「青砥稿花紅彩画」で、弁天小僧が訪れた浜松屋は何屋か?
●「青砥稿花紅彩画」の五人男は、弁天小僧、赤星、忠信、日本駄衛門とあと誰?
●七五調の台詞ものを数多く著した作者は?
●魚屋宗五郎が断っていたものは?
●鳶衆と力士の喧嘩を描いた作品はどれ?
●今年10月、東大寺で行われた「勧進帳」は、何回目の記念公演だったか?
●「傾城反魂香」で、又平が自害の際に自画像を描いた場所はどこ?
●以下の演目の中で世話物はどれ?
●以下の演目の中で時代物はどれ?
●以下の演目の中で所作事はどれ?
●この道具を持つ演目は?(斧の写真)
●この道具を持つ演目は?(制札の写真)
●この小道具を持つ演目は?(手獅子の写真)
●この動物が登場する演目は?(ねずみ?の写真)
●この小道具を支えている部分を何と言うか?(蝶々の写真)
●助六が頭にしているものは?
●太棹を用いる浄瑠璃は?
●能舞台を模したものを何というか?

●歌舞伎座のある東銀座は昔、何町だったか?
●歌舞伎座の座席番号の組み合わせで正しいのはどれか?
●舞台に引く三色の幕を何というか?
●師走の風物詩である、この光景。どこの劇場か?(南座の写真)

■(カッコ)内に該当するものを選べ
●舞台装置の写真内に、該当するものを選ぶ×4問ほど(揚幕、セリ、仮花道、黒御簾)
●「暫」の引っ込みで、「やっとことっちゃ、()」
●「助六」に()の嵐が降る?
●「三人吉三」の台詞で、「月も朧に白魚の()も霞む春の空」

■現時点で該当するものを選べ
●この紋の役者は誰?(紋の写真)×3問ほど
●尾上菊五郎の屋号は?
●中村富十郎の屋号は?
●誕生年、襲名、初舞台などのエピソードから役者さんを問う問題×3問ほど


ざっとこんなところです。

4級でこの内容。
今後はどうなることでしょう……

★受験者特典★
歌舞伎座の十二月大歌舞伎の特別割引券。
「15,000円⇒10,000円」
ってどこの席!?(笑)
価格からして一等席なのでしょうが、その明記があっても良かったですね
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この記事へのコメント

歌舞伎検定3級から一気に難しくなります
2009年11月24日 12:40
歌舞伎検定3級を昨日受けてきました。昨年4級に辛うじて受かったので調子に乗って受けてみました。初めてできた級だからやむを得なかったのかも知れませんが、とても初心者には太刀打ちできない難問が膨大に出題されていました。確かに難易度は予告されていたといえ、楽しみで受験する人にここまでの知識を求める必要があるのか?大いに疑問を持ちました。歌舞伎を観るのに江戸や明治の役者の細々としたことまで本当に必要とするのか?一般の人が一度も見る機会がない役者の枝葉末節と思えるような知識が何の役に立つのか?屋号と家紋が判らないと歌舞伎鑑賞に支障が出るのか?大向うで声を掛ける人になりたいのなら、本当に必要な知識なのかも知れませんが、検定試験の本当の目的がどこにあるのか理解不能になりました。検定のHPにすら過去問もなく、例題すらない状態であの内容は無いでしょう。受験準備に費やした膨大な時間と費用の無駄になりました。来年は受けたくない気持ちを固めました。受験料が高い割に合格者の特典が無いに等しい。チケットの購入に優先権を持たせるとかイヤホンガイドの割引をつけるとか本当に欲しいと思う特典がありません。
2009年11月24日 17:09
コメントありがとうございます。
実はこちらは昨年受験の記事でして、今年の3級試験も受験して来ました。
記事にアップしてありますので、よろしければご覧ください。
http://nadeshiko.at.webry.info/200911/article_2.html

3級は確かに、難易度の高めな掘り下げた内容だったように思います。

ここからは私個人のマニアック(笑)な意見ですが、現在の歌舞伎の美はその400年以上の歴史なくては存在し得ないものだと思っています。
400年の間に様々な試行錯誤や改良が行われ、名優と呼ばれる役者が登場したり、特定の「型」が確立されたり、歴史的に高名な作者が活躍したりと、そのとき、その人が功績を残しているからこそ、今、その芸や型や作品を私たちが楽しむことができているのではないでしょうか。
そう思えば、歌舞伎(役者)の歴史を知ることは無駄なことではないと思います。

また、家紋については劇中、衣裳や番傘などにあしらわれていることがあり、そこにちょっとした暗示や遊び心が隠れていることもありますので、知っていると得した気分になります。
屋号を知っていると、それぞれに異なる「家の芸」の違いを楽しむことができます。

これらはもちろん、知らなくても観劇に支障はないと思います。
が、楽しみ方や見方に幅が広がるのは確かですよ。

特典に魅力が薄いのは同意です。
本当にどうにかして欲しいですね…

長々と書かせて頂きましたが、かくいう私も3級は自信がありません(^^;
お互いに合格できるといいですね!